第2章

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「あれっ?玄関の方で音がしたみたい…」 希愛ちゃんが玄関の方へ行くと 「ママ~カナくんとハルちゃんが帰って来たよ~」 「お前ら仲いいなぁ…」 いつもガクはひやかす 「そこで一緒になっただけよ」 「マモ兄だよね…?久しぶり」 「マモくん?あいかわらず王子さまだね」 「カナとルアも変わらないな…」 「懐かしい…私の事ルアって呼ぶの マモくんだけだから…」 「何でルアなんだ?」 「マモくんの弟はハルトくんで みんなにハルって呼ばれてたから マモくんはハルアのハを抜かして ルアって呼んでたんだよね…」 「俺もこれからそう呼ぶか?」 「やめてよ… これはマモくんだけの呼び方なんだから」 「ルアはマモくんが好きなのかな…?」 「ガク!」 「ガクやめなさいよ… ハルちゃんを怒らせないで」 「じゃ、俺はウアって呼ぶか」 「それって私の事?それもやめて…」 「ゆーあの言ってた通り カナは圭おじさんに似てきたな」 「俺には写真の中の人だからわかんないけど みんなに言われる…」 「ルアはゆーあと双子みたいだね… すごく似てる…」 「パパはママと私達は三つ子みたいって よく言うよね」 「マモ兄とは昔から気が合って よく遊んだよな… 女の好みも一緒だし」 「小学生が女の好みか…ませてるな」 「たーおじさん、女ってゆあちゃんの事だから」 「さすが魔性の女…優愛」 「おじさん…」 「それくらいにして、冷めないうちに さぁ食べて!」 ママの手料理がたくさん並んでいる 「マモくん、たまに食事しに来てね 体こわしたら理子ちゃんに申し訳ないから」 「ありがとうございます でも、小さい頃と違って健康ですから 少しの事では何ともないですよ…」 「そうなの?でも、時々来てね 優愛も連れて来てちょうだい ひとりじゃなかなか帰って来ないから」 「ごめ~ん…忙しいと面倒になってね」 「おばさん、時々一緒に来るようにします…」 「ありがとう… マモくんは私の子供みたいなもんだから 遠慮とかはしないでね」
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