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「優愛ちゃん…あっ…」
隣のマーモを見てる
「ちょうど良かった…マーモ
こちらが柚乃ちゃんのパパの長坂雄平さんよ
雄平さん、今度このフロアに越してくる
うちの病院の小金沢真守先生です
柚乃ちゃんの体調管理を一緒にしてもらう事になりました」
「小金沢です、宜しくお願いします」
「長坂です、宜しくお願いします」
「これからお出掛けですか?」
「明日の朝のパンを買い忘れて…
コンビニまで…」
「柚乃ちゃんは?」
「もう寝てるので…」
「そうですよね…こんな時間ですものね…」
「優愛ちゃんはデート帰りかな?」
「えっ、違いますよ…いま実家の帰りです」
「てっきり彼とデートかと…」
「彼は幼なじみなんです…」
「そうでしたか…お似合いだったんで…」
「やだ…違いますよ…ねぇ…」
「俺はそう見えたならうれしいな」
「 マーモ…」
「じゃ、柚乃が起きないうちに行ってきます…」
「あっ、そうですよね…引き止めちゃって…
明日、7時半に伺いますね…」
「お願いします…じゃ、おやすみなさい」
「行ってらっしゃい…」
雄平さんは止まっていたエレベーターに乗った
「感じのいい人だね…」
「でしょ…とっても優しいパパなんだよ」
「ちょっと心配だな…」
「えっ…?」
「いや…何でもない…」
「マーモの部屋がここで私の部屋はここ…
送ってくれてありがとう…」
「いや…じゃ、ちゃんと戸締まりしてね
おやすみ…また明日…」
「うん…おやすみ…」
私がドアを閉めてロックしたら
マーモの靴音が離れて行った
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