第12章

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柚乃ちゃんを迎えに保育所に寄った 「ママぁ!」 私を見つけた柚乃ちゃんが走って来る 「柚乃ちゃん!遅くなってごめんね」 目の前まで来た柚乃ちゃんが ナナちゃんを見て固まってる 「柚乃ちゃん、ナナちゃんだよ 今日ねお家にお泊りするんだよ 仲良くしようね! ナナちゃん、この子が柚乃ちゃんだよ 仲良くしてね」 「かわいい!ゆのちゃん、ナナだよ なかよくしてね」 人見知りの柚乃ちゃんは私に抱き付いてる 「ナナね、いもうとがほしかったの… だからすごくうれしい ゆのちゃん、おててつなごう」 ナナちゃんはニッコリ笑って手を差し出した 柚乃ちゃんは私の顔を見てる 私が頷くとゆっくりその手を掴んだ 「せんせい、おうちはどこ?」 「お隣のマンションよ、そこ」 指さすと 「うわぁーすごーい! でっかいマンションだぁ! ナナのおうちは2かいまでしかないの とおくのうみまでみえそう」 「残念!海までは見えないかな…」 柚乃ちゃんは元気いっぱいのナナちゃんに 圧倒されてる感じだ 「柚乃ちゃん、今日も希愛ちゃんお泊りだよ」 「のあちゃん!やったぁ!」 柚乃ちゃんはぴょこぴょこ飛び跳ねてる 「のあちゃん?だれ?」 「私の妹だよ… 幼稚園の先生になるお勉強してるんだよ」 「へぇ、せんせいのいもうともせんせいになるんだね」 「あ、そうだね」 「ゆのちゃんはいいなぁ… いっぱいおうちにひとがいるから」 ナナちゃんが寂しそうに言う 「ナナちゃん、これからはナナちゃんもその仲間だよ」 「えっ?ナナも?ほんとに?やったぁー」 「これからはママが病院に入院したら 柚乃ちゃんのところでお泊りしようか?」 「すごーい!うれしい!」
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