28人が本棚に入れています
本棚に追加
ある晩の事…。
ジジは、マイケルが元気かと家を訪ねてみました。
「やあ!ジジ!パコは元気かい?」
マイケルは笑顔でジジを迎えました。
ジジも笑顔で答えます。
「うん。元気!ありがとう!マイケルは私達の神様!」
「そんなぁ、照れるよ!」
「いや!照れる事ない!マイケルは、特別な力を持っている」
「特別な…力か…」
と、マイケルは呟いた後…
「それじゃあ、ジジはどんな特別な力が欲しい?
例えば、人の心が読める力、他人を操れる力、時間を巻き戻す力…どれか一つを手に入れるとしたら…」
と、聞いてきました。
「そうだなぁ…。
私は、時間を巻き戻す力かな…。
パコがあの毒の木の実を食べる前の時間まで戻って、食べるのをやめさせるんだ」
「なるほど…。
私は、時間を巻き戻す力は欲しいとは思わないなぁ…。実は…この島に来る前の昔の事は、あまり思い出したくないんだ」
「何か…有ったのか?」
「ま、良いじゃないか。さ、それより入った入った!」
マイケルの家に入ったジジは、珍しい物だらけの家の中を見て目を丸くしました。
「マイケル!その本は何!?」
「これかい?『医学書』と『薬学書』だよ」
「イガクショ?ヤクガクショ?」
「様々な病気の治し方が書いてあるんだ」
「す!凄い!!」
「読んであげるかい?」
「た!頼む!!」
マイケルは、本の内容を島の言葉に翻訳しながらジジに読んで聞かせました……。
最初のコメントを投稿しよう!