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「みんな平気か…って、平気じゃないよな」
ずっと震える私と友香をみて颯馬は言い続ける。
「この先、ずっと自分の命を守り続けて行かなければいけない。しかもできるかどうかじゃない、やらなきゃいけないんだ」
「私、そんなのやだよぉ、怖いよぉ?」
「私も…ゲームとかでもダメなのに」
「…知ってる。でも、死ぬのと、どっちが怖い?」
「…そーまはいいよね。そうやって割りきれるから。でも私たちは違うの。そんなことも解ってくれないの!?」
「だからだよ!だからなおさら言ってるんだろ!?」
「はぁ?自分の思い通りにならなかったらすぐそうやってキレんの。昔からそうだよね」
「亜美だって責任転嫁するとこ昔からあるよな。今回だって別に亜美だけが悪い訳じゃないよ。けどなぁ?死ぬのが怖いから、やってくしか無いんだよ…」
よく見ると颯馬も小刻みに震えていた。
全然気づかなかった…。
「ごめん…、そーまも怖かったよね」
「まぁ…?あんなに血を流させるのは初めてだしな…」
「二人とも落ち着いたぁ?仲直りしてねぇ?」
「ごめん」「私もごめん」
「…それでいい」
「とりあえず…お金、取らないとな」
「そうだね…」
夏と颯馬がお金を取りに行く。
「重っ」「…重い」
…今の二人、かなりすでに敵を倒していたようだ。
二人で1億円あった。
「やり手だったのかな」
「にしては私たちのこと、外したよね」
「運がよかったのかなぁ?」
「…かもな」
「でも、この先、運だけでは何ともならないかもだからな、気を引きしめて行かないと」
なんとか所持金、2億円。
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