教室の戸を開けたら、そこには

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とにかく、私たちは状況を整理することにした。 私の装備(!?)は白のワンピース、黒の肩掛けバッグ、数センチのピンヒールに黒のハイヒール。 友香はパステルブルーのTシャツに千鳥模様のハーフスカート、水色のリュック、薄いピンクのスニーカーに靴下。 夏はなぜか全身迷彩柄。どっかの軍隊かよ。靴まで迷彩スニーカーという徹底(され)っぷり。カバンは所謂ガリ勉バッグ。驚きなのはガリ勉バッグさえも迷彩で、中が見えないこと。 颯馬はなんかわからないけど微妙。肌着に赤のチェックYシャツにジーンズ。なぜかスーツケースを持っている。殴ったらいたいあの鈍器。靴はスニーカー。 「そーま、なんか微妙だね」 「色合いがなんか微妙なんだよぉ」 「かなりぐさぐさくるのでやめてください」 「…」 そしてみんななぜか武器を持っている。 私は剣。勇者っぽいけど、こういうのって男の子が持つんじゃないの? 友香は武器じゃないけど楯。大きいけど軽そうだ。 夏は銃。レーザー銃のようで、充電コードが垂れてるのがなんかダサい。 颯馬は弓。一番弱そうだし、なにより矢が限りあるし、つがうのにいちいち時間がかかりそうだけど、大丈夫かな…?
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