教室の戸を開けたら、そこには

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「ねぇ亜美?このスーツケースめっちゃ重いんだけど」 「私のもぉ」 「…俺も」 「私に言われても。私も重いし」 「中見てみない?」 見てみたい気もする。けど、私には少しその勇気はなかった。 友香にも無かったようで、 「こんな武器を持ってるしさ?爆弾とかだったらどうする?」 「あぅ…」 夏も頷く。 爆弾はともかく、危険物ならどうしようという思いは私の中にもあった。 「いーじゃん、開けてみよ?」 颯馬はみんなの反対を押しきってスーツケースを開けた。
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