一億円を手に入れて/メールを開いたら恐怖が待っていた

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十数分後、また事務局からメールが届いた。 <ゲームご参加、ありがとうございます。あれから、15分が経ちましたので、ゲームを開始させていただきます。ルールはいたって簡単。あらゆるミッションをこなし、敵を倒して、最後の1チームになれば終了です。なお、チーム殲滅はチーム全員のお金が0円になること、とさせていただきます。 敵を倒した際、相手のお金をを一緒に奪ってください。倒したことは腕のライトが赤になることで判断してください。では、最初のミッションです。異世界にはあらゆる場所に銀行がありますので、銀行に行って現在持っている全てのお金をみなさんのポケットに入れてある電子カードに入金してください。各銀行の制限人数は20人です。なお、現在残った人数は96名、24チームです。制限時間は今日一日。では、始めてください> ついにゲームが始まってしまった。 「急がないとね」 「だな、銀行を探して、入金しないと」 「どこだろうねぇ銀行?」 「…まず歩く」 「わかった、ここは夏の言う通り歩かないとどうにもならないよ」 「二手に別れるか?その方が早いけど、見つかったとき死ぬ確率も上がる」 「別れないほうがいいかも。こんなところじゃ迷子になるのは必至だよ」 「じゃあー、とりあえず動こうかぁー」 まずは銀行探し。 私はこの時、あぁ、逃走中か戦闘中と、ある本の中に入ったみたいだな、と呑気に考えていた。
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