ある朝、起きると……

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  オレは、残った4億5千万の内の5千万を 手元に置くことにした。   そして残った4億を5千万ずつにすると、 都内の8ヶ所の銀行に預けた。   個人が、ドーンっと1億なんて現金を、 一銀行に預けるのは、危険だし――   よけいな疑念を持たれる可能性が 十分にあったからだ。       その夜、オレは、自分の部屋に 5千万を敷きつめた。   その上で大の字になった。   なんとも気持ちがいい。   これだけの1万円札の上に 寝れる日がくるとは……!   すへてのお札の匂いが、 部屋中に広がってる感じだった。    こんな日が来るとは…… 本当に夢のようだった。   多分、神が与えてくれた この特殊な能力に感謝した。  
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