~序章~「噂」

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夕方の教室。教室には二人の生徒が残っていた… 「ねぇねぇ"夢の国の世界"の噂って知ってる?」 「何それ?」 「聞いた話によると0時以降に出歩いた人が連れていかれるんだってー」 「誰に?」 「それは私も知らなーい」 「えー」 「あっでもー夢の国の世界では"帰りたい"って言ったら駄目みたいだよー」 「ふーん。でも私達の住んでるこの街って変なことだらけだよねー」 「まぁ確かに…」 「ルールがありすぎて正直そんな覚えてらんなーい」 「それなw」 「確かー」 一人の女子生徒が話そうとしたとき、教室のドアが開いた。 「あのー教室をそろそろ閉めたいので、出てくださると嬉しいのですが……」 「もうそんな時間?!りょー木下ちゃんいつもごくろーさん」 「えっあっはい…ありがとうございます……」 一人の少女を残して二人の女子生徒が教室から出ていく… 「ねぇさっきの子誰ー?」 「えっあんた知らないの1年B組の幽霊木下 弥生(キノシタヤヨイ)!」 「幽霊って酷すぎw」 「だってあの子地味だし何考えてるのか分かんないしーいてもいなくてもどうでもいい人なんだもーん」 「まぁ確かに地味wwwww」
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