3人が本棚に入れています
本棚に追加
「おー、キミさぁ。
ボクの主人から『人の気持ちを知る能力』もらったんだよね?」
「えっ、はい。」
「分かった。
使い方教わってないんだね。
まーったく、主人は適当なんだからねぇ。」
「……?」
「まあ、簡単に主人の心境伝えるとしよう。
主人は確かにどうしようもない状況だけど、
本当にループを止めたければ
キミが監視のときに自分で死ねば良いんだよ。」
「どういう事ですか」
「わざと、ずっとループを甘んじてるんだよ。」
「しかし、どうしようもない。と仰っていましたが。」
「うんうん。
どうしようもないのは本当の話。
彼女が死ぬ、という状況なら、
適当に『愛してる』とか
嘘ついても差し障りがないんだよ。」
「そう、ですか。」
最初のコメントを投稿しよう!