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「本当は死ぬはずなのに、
先延ばしにしてる馬鹿な主人たちが悪い。」
カチューシャ様は
わざとらしく溜め息を吐いた。
「さっさと死人は死人らしく死ねば良いのに。
あの老害はずっとずっと夢を見ようとしている。
馬鹿だ、茶番劇だ。
そんなものに必死になってやるもんか。」
……と、言いながらも、
溜め息を吐いてる表情からは愁いを感じる。
思わず、心を覗くと案の定だった。
「本当に、そう思っているのですか?」
「あー、もう。
うるさいなぁ。
気持ちが読めないと思っていたのに。」
「嘘か、本当か。
や感情ぐらいは読めます。」
「先に言ってよ。
全く、あんなの主人のお守りはごめんだ
って言うのは半分本当の話だったのにさ。」
「それとずっと夢を見てるって、
どういう事ですか?」
「あれ。
この元凶が二人だって言ったよ?」
「言いましたけど。」
「へぇ、ふぅん。
なら、主人に感情の読み方本当に教わってきてよ。
きっと、これが本当に
ただの幼稚な魔術師達の茶番劇だって分かるからさ。」
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