僕の愚行

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その次の日、 そう御方の本来の命日。 僕はカチューシャ様の計らいもあって、 御方から能力の扱いの指導を 受けていた所だった。 「これは、こう。ですか?」 「そうしますと少し隙が多く、 他者に能力を盗られる危険もありますので」 「ああ、なるほど。 ご教授、本当に感謝いたします。」 「前にも教えたのですが、 その時よりも遥かに呑み込みが早くて驚いています。」 この「前」はきっと、何回か前のことだろう。 僕の記憶にはない。 「少し目的が出来たので。 でも、僕にはちょっと使いこなせませんね」 「使い魔が能力使いこなせる事は 極稀ですので。」
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