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「何やってるんですか。」
「ぐー先生が、死ぬ間際になったから、時間を巻き戻したんだもん。」
「全く、そんなの事の為に能力を預けたわけではないのに」
「ぐー先生、よくなってね」
「貴女、死にかけたら時間を戻すのはやめなさい?私はもう先がない」
「何、聞こえない。」
「全く、出来の悪い。出来の悪い優等生だ。」
「私は、先生が、大好き、大好き、だから。」
「気味が悪い」
「君が悪い。壊れた私に能力を渡した先生が悪い」
「いつから、こんな老体に恋情を?」
「一目惚れですよ、先生。」
「流石に一目惚れなら、この私でも分かりませんねぇ。」
「惚れる前と比較出来ないですからね。ねぇ、先生。こわがってよ。」
「おやおや、何故ですか。大事な可愛い生徒を怖がるだなんて出来るとお思いですか?」
「可愛い生徒、じゃないの先生。私はね、こわーい女の子なの。」
「時間を戻すのは、何回目ですか。」
「500回目。まだ、まだ、まだまだ足りないの」
「もう充分でしょう。」
「やだ。もっと一緒にいたい」
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