3人が本棚に入れています
本棚に追加
――すると、
勢いよく扉を叩きつけられる。
主のお帰りだ。
速足で、ずんずんとベッドに近づく。
一瞬だけ、
僕に殺意を孕んだ眼でキッと睨むが、
すぐに笑顔を取り繕う。
「何?
ぐー先生と、お話してるの?」
取り繕った笑みの奥底にあるのは、
怒りではなく、深い熱い悲しみだ。
そして、
その瞳の奥には、
どこか狂暴な光が宿っている。
ああ、我が主は、まだまだ、続ける気だ。
最初のコメントを投稿しよう!