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「す、すっげぇなぁ~! 時間を巻き戻せるなんて、お前、すげぇよ!」
俺の渾身の演技に満足そうな笑みを浮かべる安達。
「ならさぁ! 俺にもその能力。見せてくれよ!」
どのみち。
この自習で出された課題はあとで友人に写させてもらうつもりだ。
こうなったら、とことん安達の悪ふざけに付き合ってやろうじゃないか!
目の前に座る男の口端が僅かに上がる。
その顔は何かを企んでいるようにしか見えない。
やっぱり、クソ真面目な顔をして俺を騙し、「うっそぴょーん」と舌を出して小馬鹿にするっていうオチだな。
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