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千里は階段をへなへな登っている。
千里「一階までまで…階段を降りようと思ったけど…もう無理だ…エレベーター乗ろう…。」
千里、エレベーターのところに行く。エレベーター、間も無く開いて千里は乗り込む。
麻衣「…あ、君!!」
千里「あ!!(赤くなる)麻衣ちゃん…」
麻衣「覚えとってくれたんね。嬉しいわ!!」
健司「…誰?」
麻衣「嫌ね、忘れただ?この間のキャンプで会った、諏訪中の。」
健司「(ぶっきらぼうに)あぁ…」
磨子「ふーん。あんた諏訪中の子か。可愛いじゃん。名前は?」
千里「小口千里です。この間は、どうもありがとう。」
麻衣「いえいえ、ひょっとして…今日はあんたも?イベントにきてただ?」
千里「(恥ずかしそうに)そ…そう…。」
磨子「燃えドラン…そうだわね、子供なら誰だって憧れるもの!!何も恥ずかしがることなんてないわ。折角あったんだし、あんたこれから時間ある?」
千里「うん…あるけど…」
麻衣「私達、これから最上階まで探検に行こうってんの。あんたも来る?」
千里「いいのぉ!?」
三人「勿論っ!!」
千里「(嬉しそうに)ありがとう!はいっ!!」
健司「でもここ…15階だよなぁ…。」
麻衣「ほーいえば…」
磨子「自棄に遅いかも…」
千里「何が?」
磨子「何がって…このエレベーターよ。」
麻衣「へー特区に最上階についていい頃だだに…」
健司「故障か?」
千里「や、やめろよ、…縁起でもない…」
ガタンっ。四人、びくりとなる。エレベーターの電気、点滅する。千里、泣きそうな顔。
健司「これ…なんか、やばくねぇーか?」
麻衣・磨子「うん、うん、…」
健司、緊急ボタンを押す。千里、泣き出す。外では火災ベルの音。
健司「やべぇぞ、これ…火災だ…。」
千里「そんなぁ、僕達どうなっちゃうの?」
健司「さぁ…とにかく助けを呼ぶしかないだろ、方法を考えよう。」
磨子「(千里を見る)ん?」
麻衣「どうしたの、せんちゃん?」
如何にもと言うポーズで駆け足。
千里「僕、お、おしっこ!!」
健司「はぁ…(呆れる)お前…こんなときに…もっとましなこと言えよな!!」
千里「だってぇ…」
健司「だってもすってもねぇ!!我慢しろ!!」
千里「パパぁ…ー(泣き声)ママぁ~」
エレベーターは蒸し暑い。
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