櫻色

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行ってみたいのは山々だが、行けるわけがない。寧ろ、行ったら大問題になるだろう。 西畏「?……どしたの、鏡火??早く壬生寺で参拝してこーよ?」 のんびりと考えていると、西畏に早く早くと急かされた。 鏡火「………そんなに急がなくても、壬生寺は逃げては行かないよ?」 西畏「時間は、刻々と過ぎていくんですぅー。」 ああ言えばこう言う………。少しだけ、イラッとしたのは私だけの秘密だ。 西畏「ささっ、せーの!ではいろーよ?」 なんのために? 鏡火「意味ないだろ?」 さっくりと切ってやったのに、西畏は私の男用の着物の袖を掴んで、 西畏「はい、せーの!」 ぐいっと、引っ張った。 引っ張られたせいで、少し浮遊感があった。 「「え?」」
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