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ただ無心にアルマは村に向かう。
それを追って老人も走っているが、それに気づかないぐらいひたすらに。
しかし、村に着いたと同時に悲惨な光景がアルマの視界を覆っていた。
「嘘だ‥‥」
村人がいたるところに、まるでボロ雑巾の様に血だらけで倒れていたのだ。
その近くには、完全武装した政府の軍隊が立ち並んでいる。
一番前に立つ唯一武装していない隊長らしき人間が、アルマに気づき声をかけてきた。
「おう。貴様が隠された大陸の人間か。貴様がなかなか出てこないもので、村人全員殺しちゃったじゃないか」
そういい隊長は悪魔の様に笑ってみせる。
そんな言葉に対し、アルマは声も出ないぐらいに震えていた。
そのうちアルマの背後から老人が姿を表す。
「ガルゴ‥‥。こんな事してワシが黙っていると思っているのか!?」
「おう。じぃさんまでいるとはな。隠された大陸の人間を2人も見つけるなんてラッキーだ。じぃさん。残念ながら余生は牢獄で過ごすんだな」
そう言いながら、ガルゴと呼ばれる隊長は老人に向かって何やら腕を振りかざす。
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