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そしてガルマが老人を睨みつけようとする。
しかしその視線の先に老人の姿はなかった。
老人はいつの間にか、ガルゴの背後にいたのだ。
ガルゴはその気配に気づき背後を振り返ろうとする。
しかし既に老人は、ガルゴの頭に向かって拳銃を構えていた。
「ワシの強さはお前の上司がよく知ってるはずじゃろ。‥‥お前の上司に言っておけ。くだらない事はやめて帰る方法を探せと。」
「なんの話だじじぃ」
「その上司に言えばわかるはずじゃ」
老人がそう言うと、政府の軍隊たちは泣く泣く撤退を始める。
ガルゴ率いる軍隊が撤退してる間にも、アルマは崩れた膝を立て直して自分の家へと走る。
老人もその後を追い走り出す。
そしてアルマは家に着くや否や、慌ててその扉を開けて声を出した。
「お母さん!お母さん!」
アルマは血だらけで倒れていた母親を抱きかかえる様に抱きしめる。
母親はほとんど瀕死の状態だった。
アルマは母親に力一杯声をかけ続ける。
すると見ていた老人がアルマの母親に拳銃を向けた。
「な、何する気だよ!」
「黙っていろ!この銃はヒーリングガンと言って、治癒能力のある拳銃だ。」
「ほ、ほんとに!?」
「あぁじゃがこの状態じゃ寿命を2、3分伸ばすだけじゃろ。最後の会話をしておけ」
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