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そういうと老人は拳銃の引き金を一気に引く。
するとアルマの母親がゆっくりと意識を取り戻した。
「母さん!母さん!」
「あ、あるま‥‥よかった。無事‥‥ね。」
「うん、うん!無事だよ!ごめんごめんね母さん!俺のせいで!」
「ううん‥‥あんたの‥‥せいじゃないわよ。‥‥それよりね‥‥母さん‥‥貴方に隠してたことがあったの」
今にも途切れそうな母親の声を、アルマは噛みしめる様に聞き入った。
そんなアルマの頬からは大量の涙がこぼれ落ちる。
そのうち母親がアルマの頬を拭って、もう一度声を出す。
「アルマ‥‥貴方はね‥‥私の本当の息子じゃない‥‥友人に預かる様に言われた子供よ‥‥。」
「いいよ!いいよそんなのどうだって!母さんは母さんだろ!?」
「ふふ。‥‥ありがとうアルマ。‥‥本当にありがとう。愛してる」
母親はその言葉を最後に、ゆっくりと目を閉じる。
するとアルマは愕然として目を見開いて、大きく声を上げた。
「母さん?母さん!母さああああああああん」
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