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だが考えたところでその理由にたどり着けるとも思えない。
そこでアルマは考えるのを諦めて老人に聞く。
「なんでおじぃちゃんは魔法を使えないの?」
「この世界には大陸がいくつあると思う?」
「え?‥‥4つ?」
「あぁそうじゃ。小さい頃から大陸は四つだと教えられる。当然のことじゃ。」
「なんの話をしてるの?」
「じゃがな。この世界にはもう一つ、隠された大陸があるんじゃ。」
アルマはその老人の言葉で、驚くというより頭を混乱させた。
老人の言っている意味が理解できなかったのだろう。
しかし老人は御構い無しに話を続ける。
「その隠された大陸ではある準備が進められている。四つの大陸を支配する準備じゃ。」
「ちょっとおじぃちゃん?なんの話?」
「まぁ黙って聞くんじゃ。‥‥それを知った四つの大陸は隠された大陸を魔法で迎え撃つべく、ある学校を設立したんじゃ。そう、魔法学校を」
「え?」
アルマは、老人の言ってる嘘か本当かもわからない話を食い入るように聞いていた。
嘘であっても本当であっても、興味をそそられるものがあったのだろう。
アルマは黙って老人の話の続きを待つ。
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