~02~

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「ゆ、うと…なんでここに…」 「侑李くんは涼ちゃんのことが好きなの…?」 裕翔の目は俺ではなく侑李に向けられた。 「うん、大好き」 「そっか…」 一瞬悲しい目をしたかと思うとすぐ笑顔に戻った。 「涼ちゃんモテるもんね。」 「笑ってる余裕なんてないと思うよ。僕、本気で涼介奪うから。覚悟してて」 「侑李…!言い過ぎだ…!!」 裕翔は俯いてた。 そして、ゆっくり口を開いた。 「涼ちゃんは…?」 「え…?」 「涼ちゃんは…っ涼ちゃんは誰が好きなの…!?」 「俺、は…っ」 「裕翔くん、今すぐ答えろって無茶だよ」 裕翔は涙目で侑李を睨んで 走っていった。 「裕翔!!!」 「涼介行ったら?」 もうどうしたらいいんだよ…! 今裕翔のとこに行くと絶対ひとりで侑李は泣く。 でも、このまま侑李といると 裕翔が泣いてしまう。 俺の… 俺の気持ち… っんなの わかんねーよ! でも… 俺は裕翔を愛してる 裕翔のとこ行かなきゃっ 侑李ごめんな
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