0人が本棚に入れています
本棚に追加
次こそは、次こそは、そう思ってきたんです。
でも、またダメでした。
またこの日が来てしまいました。
……あなたは覚えてないですよね。
知らないですよね。
もしかしたらずっとこのままなのかもしれません。
だけど、奇跡がもし起きたら。
あなたが私を忘れない奇跡がもし起きたら。
そう考えずにはいられないんです。
…ごめんなさい…もう時間のようです。
できれば、あなたに銃を向ける私のこんな姿は忘れてください。
できれば、私の笑顔だけ、忘れないでください。
それじゃあまた、やり直しましょう。
……それじゃあ、また──。
死んでください。
最初のコメントを投稿しよう!