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今思えば、
あのころの私は、
ただ現実から逃げていただけなんじゃないのか。
あの時、私は愛理咲に裏切られた、
そう勝手に思っていた。
だが、本当にそうだろうか?
確かに、あの時は愛理咲はそう思っていたかもしれない。
でも、それはあくまでも一時的な感情だったかもしれない。
私が愛理咲とちゃんと話してみれば良かったんじゃないのか。
お母さんによると、
私が部屋に引きこもっていた間、
愛理咲は毎日、家に来ていたらしい。
ノートのコピーを届けに。
本当に私の事が嫌いなら、
そんなことしない。
自意識過剰かもしれないけど、
そう思う。
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