Specific ability

普通の日々…?

――――――六年前――――――

「結衣夏、おはよっ!!」

そう言ってきたのは、

私の幼馴染で親友の愛理咲だ。

『おはよう。』

「もう、相変わらず冷たいなぁ。」

『いや、おはよう以外に返す言葉ないよね!?』

「あるよ!!」

『何があるの?』

「ほら、愛理咲は今日も可愛いねー、とか!!」

『ハイハイ。愛理咲は今日も可愛いねー。』

「棒読み!?」

いつも通りのくだらない会話。

いつも通りの一日が始まる。