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2人が中に入っていくのを確認してからソッと店に近づく。
「―――ルナ?」
店先に掛けられている小さな看板にそう記されていた。
中の様子を覗おうと思ったが、
残念の事にドアがガラス張りにはなっておらず
中の様子を覗うことができなかった。
「もうっ」
思わず地団太を踏む私に通行人が怪しげな目で見てゆく。
―――何をしてるんだろう……
これじゃあ、まるでストーカーだ。
急に恥ずかしくなり、
我に返った私は
足早にその場を離れ、
駅へと向かって走り出した。
でも日頃の運動不足が祟ってか、
すぐに息が上がり私の足が止まってしまった。
今日の私はどこまでも格好悪いな……
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