一目惚れ、和服、ハッピーエンド

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「アキは相変わらず、厳しいね。うん、幸人のいうことは間違ってないと思うよ。ただそうだね……うん、よくわかんないんだけど」  そういって、春日は恥ずかしげに笑った。  ズルイと思う。  そんなに爽やかに、甘く、綺麗に笑うだなんて。  カッコいいと思うなという方が無理な話だ。  憧れるなという方が無茶な話だ。  好きになるななんて、残酷な話じゃねぇのかよ。  なぁ、神様? 「いや春日お前自分から言い出しといてわかんないって……なぁ明久、そう思わねぇ?」 「いや思わねぇの主語の部分、つまりは何を思わないかがわかんねぇよ」  幸人と話すのは、こんなに楽なのに。 「ハハハ、そうだよね。アキ」  春日とは、目を合わせることすら、難しい。 「……あぁ、そうだな。こいつは昔っから、意味わかんねぇしな」 「えーひでーよー明久ー! なーなー春日ー、明久が虐めるよー」  そうナヨナヨしながら幸人は春日に縋り――
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