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姫良が云ったように確かに気を遣うこともなく、自分を飾ることも不要な場所。
おれは引っ越したとき、懐いた飼い犬を置き忘れてきたらしい。
「結礼、こっち来て」
結礼の瞳が大きく見開く。
それはたぶん、おれが結礼の名をはじめて口にしたからだろう。
それくらいおれは意地っ張りで二重人格。
ソファに座ったおれの正面に結礼がやってきて立ち尽くした。
ジップアップのワンピースに手を伸ばすとファスナーをおろしていく。
「もらったプレゼントは開けないと失礼だよな」
そう云いつつ、無抵抗の……というより混乱して状況がよくわかっていない結礼を引き寄せた。
「ついでにスペシャル生もののお味見も……」
Dear My Santa Claus
『ごちそうさま。飽きが来ない美味しさでした。癖になりそうです』
By Your Santa Claus
-The end.-
Will be continued in the next time.
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