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また今日も始まった
あの子は私のもう一人の私を
「私のものだ」
「私だけのものだ」
そう言って私から奪い取る
もう一人の自分は
私を顧みないで
私の手が届かないどこか遠くへ行ってしまった
悲しかった
悔しかった
毎日毎日、叫んでいた
毎日毎日、哭いていた
あなたには聞こえないでしょうね
鉛色の空に響いて儚く消える
私の号哭が
私の嗚咽が
私の声であなたの耳が張り裂けるまで
私は声を上げて哭いてやる
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