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「困るのは″食事゛に。でしょ?」
「あれ、バレちゃった?」
クスクスと笑い合う二人。
「でも。ナミが心配でもあるんだぞ?」
「はいはい。わかったから…掃除手伝って?」
「あ!今の絶対信じてないだろ!?」
ストンッ…と木から降りると、ナミと呼ばれた少女に近づく少年。
「信じてるってば!!…あ!そこ!
掃除したばっかりなんだから散らさないでよ!?」
「…っと、ごめんごめん。
でもさ、もうそんな人間地味た事しなくてもいいんじゃない?」
人間と言った言葉に顔を少しムスッとすると、腰に手を当てるとナミは大きな声で言った。
「ハルはしなくていいかもしれないけど、私はこれからもずっと゛人間地味た事゛をするの!」
「はいはい。わかったから…俺の朝ご飯まだなの?」
「掃除が終わったらね。
我慢できないんだったらトマトジュースでも飲めばいいじゃない」
「いや…それは無理だな」
「なんで?」
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