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ソファに寝転がってシーツを手繰り寄せようとした矢先、紫己がベッドから足をおろして、朱実の目のまえにそびえるように立った。
その意味を察して起きあがり、朱実は紫己のオスに手を伸ばした。
とたん。
「触るな」
朱実の手は弾かれた。
何を拒絶されたのかわからないまま、見上げると、
「這えよ」
と紫己は顎をしゃくった。
うなずいて朱実は四つん這いになり、紫己がそこにかがむ。
躰の中心に紫己の指先が触れる。
久しくなかった感覚に、朱実の躰は過敏すぎるほど反応した。
繊細な場所に指が絡むと、腰がぴくぴくと跳ねる。
自分でも思いがけないほど、紫己に触れられて躰は喜んでいる。
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