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紫己は花の蜜をすするようにしながら、舌を自在に動かす。
漏れだしそうな感覚は朱実を心もとなくさせ、追いつめる。
ソファカバーを握りしめたが、堪えることはかなわず、二度め、朱実を痙攣が襲った。
膝が不安定に揺れ、倒れそうになったとき紫己が朱実の腰をつかんで支えた。
直後、紫己は朱実の中心を穿つ。
最奥で繋がると、新たな痙攣がそこから発生する。
なじませるようにじっとしていた紫己が動きだしたとたん、嬌声すら出ないほど感じすぎて目が眩む。
自分が壊れかけている気がした。
違う、気がするのではなく、まもなく自分の中心が欠けて壊れてしまうのだ。
紫己、愛してる。
それは言葉にできたのかどうか、はっきりしない。
全身に激しい痙攣が走り、紫己の咆哮を背中に聞きながら、朱実の意識はなくなった。
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