2.解毒

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朱実にも紫己にも、心底から幸せだとは云えるときはこないかもしれない。 ただ紫己には、少しでも大丈夫と安らいでほしい。 朱実は手のひらで紫己の背中を撫でる。 頭上でふっと吐息が漏れ、天辺の髪がそよぐ。 呼吸は体温とともに温かく朱実に纏った。 安堵だったのか、笑ったのか、それはわからなかったけれど―― -The conclusion.- Many thanks for reading.
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