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青年の心は、
またしても、粉々に、くだけてしまいました。
その青年は、涙のない、乾ききった心を、
お酒を飲む事で、いやしました。
その青年の心と体は、
あっと言う間に、とても、とても、悪くなりました。
もう、お酒なしでは、生きてはいけない体に、成ってしまいましいた。
それを、気のどくに思ったのか、となりの部屋に住む、異国の娘は、
毎日、毎日、その青年を、かんびょうします。
お酒の病気を、治し始めた青年は、
もう青年ではありません。
成年です。
成年は、いっしょうけん命、働きはじめました。
そして、いつの日にか、二人は結こんする事になりました。
その二人は、子供がほしかったのですが、
なかなか、子供ができませんでした。
もう、半ば、あきらめて、
「人から、子供をもらおうじゃないか」
と話をしていたやさき、
二人に、可愛らしい、女の子ができました。
二人は、もう大喜びです。
いい事も、わるい事も、
色々な事がありましたが、
その二人は、娘を、とても大事に、いっしょうけん命、育てました。
十年の月日は、あっと言う間に、過ぎていきます。
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