【4】黒木さんの観察

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――――親友の大和が、黒木さんに惹かれているという、驚きの事実を知った、その日から。 俺の『黒木さん観察』が始まった。 ……まずは授業中。 「はいっ、この問題分かる人いるか~?」 手を挙げた黒木さんは、他に誰も挙手している人がいない事に、ワンテンポ遅れて気付いた様子。 「はい、じゃあ黒木。」 先生に指名され、恥ずかしそうに頬をピンク色に染めながらも、ゆっくりと質問に答えた。 「はい、その通りだ。」 さすが、入学式で新入生代表挨拶を、しただけの事はある。 どうやら高二になっても、その学力は衰えていないらしい。image=502957993.jpg
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