第2章  夢なら覚めて

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しかし、それに彼は、苦笑も消して淡々と答えてくれた。 「なんか、疲れてるって言いながら、どんどん飲んでさ。 そのうち泣き出しちゃったんだけど、 もう気が付いたら、女性は坂崎さんだけでね。 残ってた連中は、奥の方でダーツに夢中だし、 そこにいるのは俺だけだからって、送る事にしたんだ」 だがその時の私は、当然、支払いなんかが出来る状態でもなく、 挙句にタクシーに乗り込んだ途端、寝落ちしたらしい。 ここまで聞いて、さすがに大きなため息が零れ出た。
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