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しかし、それに彼は、苦笑も消して淡々と答えてくれた。
「なんか、疲れてるって言いながら、どんどん飲んでさ。
そのうち泣き出しちゃったんだけど、
もう気が付いたら、女性は坂崎さんだけでね。
残ってた連中は、奥の方でダーツに夢中だし、
そこにいるのは俺だけだからって、送る事にしたんだ」
だがその時の私は、当然、支払いなんかが出来る状態でもなく、
挙句にタクシーに乗り込んだ途端、寝落ちしたらしい。
ここまで聞いて、さすがに大きなため息が零れ出た。
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