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だが優子は、違ったみたいだ。
「そう言われれば、二人、仲良かったよね」
「いや。あれは仲が良かったっていうんじゃなくて、
ウマが合ってたっていうだけで……」
「それは、香奈の感じ方でしょ?
でも結城くんは、香奈が好きだったと思うよ」
「だから、その根拠は?」
「だって彼、香奈と話してる時、すごく嬉しそうだったもん」
だが、自信満々に言われると同時に、
私の脳裏に、先日のガレット店へ向かう嬉しそうな彼の顔が浮かんできた。
「朱里、それは誤解だって」
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