第3章  何の勘違い?(続き)

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第3章  何の勘違い?(続き)

外資系車メーカーに勤める優子と、区役所勤務の朱里。 共に、夫は単身赴任中と独身と、 今は、私と大差ない立場の高校時代からの仲良し。 その上、当然、先日の同窓会でも一緒だっただけに、 今回の事は、彼女たち以外に相談できる相手も思い浮かばなかった。 だから、待ち合わせをした駅から店までのわずかな間に、 簡単に、経緯を話した挙句、いきなり優子から 「惚れられた」説が飛び出してくる。 しかし、それに朱里のほうは少し首を傾げた。 「私は、今回の同窓会がきっかけっていうより、 結城くんは、元々高校時代は香奈の事が好きだったと思うよ」
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