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「最初に、遥の命が尽きた時、自分のせいだと泣くお前の側を遥が離れなくてな…。
お兄ちゃんは悪くないのにって、泣いて泣いて仕方が無かったんだ。
遥の死は、何度時間を戻してやり直しても、お前にも、誰にも、変えられる事は出来ない運命なんだよ。遥の死は、決してお前のせいなんかじゃないんだ。
自分を責め、後悔に押し潰されそうになってたお前は、時間を戻り、遥を救おうと最善を尽くす事ができた。
だから、もう、自分を責めるな。後悔するな。
お父さんと遥の分も、前を向き、しっかりと生きろ!
お前が後悔して泣いてばかりじゃ、遥は天国へ行けないじゃないか?
な?」
僕は、泣きながら頷いた。
それを見て、遥がニッコリと僕に微笑んだ。
「お母さんを頼むぞ」
お父さんは、そう言うと、遥と手を繋いで光と共に遠ざかって行く。
「お父さん!遥!」
光が小さくなっていき、消える瞬間、可愛らしい遥の声が聞こえた。
「お兄ちゃん!大大だぁ~い好きぃ!!」
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