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そう言いながら目の前にいる
「佐伯可奈子」は頬を真っ赤にし、瞳を泳がして時おり僕を見つめる
その瞳はキラキラして、僕の隣で肉まんを口の中いっぱいにほお張ってるいつもの彼女とは別人だ。
引っ越し…彼女と会えなくなるのか…
いつも仏頂面の僕に話しかけてくる彼女は明るく元気で友達が沢山いてる。僕とは違うタイプの人間だ
話しをする様になったきっかけは、コンビニの肉まんだ。どうやら彼女は無類の肉まん好きらしい。僕が肉まんを食べようとすると、いつも現れる。
あまり女子と話をするのが得意じゃない僕が、肉まんのおかげで普通に話せてる。
その彼女が誰もいない教室の窓際、僕の席に立っていた。忘れ物をして教室に戻った僕を見て、一瞬驚いた顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻り僕に引っ越しを告げた。とっさに
「もう肉まんいらないの?」
と僕は聞いていた
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