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「死んでください、で終わる一首!?もっと簡単な歌題にすればいいのに」
男3人だけの短歌研究会の部室に、再びレモン味の炭酸水が弾けた。
「先輩が来るって言うからちょっと面白そうなのにしたんす」
「そうっす」
「うーん、難しいなぁ」
先輩がこの部室に来なくなって数か月。
ちょっと痩せた、かな。受験勉強、大変なんだろうな。
先輩は焦点をぼかし、空間を見つめた。歌を詠む前の、特有の表情。
「…まぁ、でも、できた。いきますよ」
僕ら3人は息をのんで先輩の声を待った。
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