第1章

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「うぅ、さむい…」 「大丈夫か?ほら、マフラー貸してやるよ…どうだ?」 「ん、暖かい。ありがと。」「どういたしまして。」 「…でもどうせならそのコートの方が良かったなぁ。今からでもいいから貸してっ。」 「うわっ、引っ張るな!てか、我が儘言ってないで早く行くぞっ。」 「はーい。帰りはそのコート貸してね。」 「…はぁ。ったく、姉なんだからちゃんとしてくれよ。」 「…貸してくれたらあとで肉まんおごってあげる。」 「なら貸す…って、あっ!」 「交渉成立!早く行くよっ。」 「…転ぶなよ。はぁ、なんで俺はこんなに食い物に弱いんだ?」 そんなことを言いながら、姉のあとに続くのだった。
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