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「うぅ、さむい…」
「大丈夫か?ほら、マフラー貸してやるよ…どうだ?」
「ん、暖かい。ありがと。」「どういたしまして。」
「…でもどうせならそのコートの方が良かったなぁ。今からでもいいから貸してっ。」
「うわっ、引っ張るな!てか、我が儘言ってないで早く行くぞっ。」
「はーい。帰りはそのコート貸してね。」
「…はぁ。ったく、姉なんだからちゃんとしてくれよ。」
「…貸してくれたらあとで肉まんおごってあげる。」
「なら貸す…って、あっ!」
「交渉成立!早く行くよっ。」
「…転ぶなよ。はぁ、なんで俺はこんなに食い物に弱いんだ?」
そんなことを言いながら、姉のあとに続くのだった。
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