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見れば女子はみな憧れるであろう、すごく綺麗な黒髪で腰まで長さがあり、染めるのはもったいないほど。
背丈は160そこそこ、細身でモデルのような体型。
だれもが美人と思うほどの整った顔。
こんな人もいるんだなぁ……。
あたりを見渡すと、男子のみならず女子も見惚れている。無理もない。
「新入生のみんなー!元気かー!」
その綺麗な立ち居振る舞いから、突如天然おバカ系の振る舞いへ変わり、生徒会長はそういった。
あまりの変わりっぷりに、見惚れていた人たちも我に帰っていた。
「アタシは生徒会長の新蘭 希 (しんらん のぞみ)っていいまーす!ながったらしいのは嫌いなんで、とりあえず一言!…………がんばれ!以上!」
……なんとも個性溢れる挨拶だこと。
「希様ー!ステキー!」
「のぞみんサイコー!」
はやくも生徒会長こと新蘭希の信者というかファンというか、できてるみたいた。
こいつも例外ではない。
「希様……マジパネェ」
そう、幕野内和真だ。
「なぁクマ、おれ本気で惚れちまった。生徒会長と付き合えるよう死ぬ気で頑張るから、クマも手伝ってくれよ」
え、手伝うの……。
僕が返事をしないで無視していると、幕野内和真は手伝ってくれるものだと勝手に解釈し、手伝いよろしく!とか言い始めた。
これからなにかとたいへんそうだ……。
そして、部活紹介へはいり、それぞれの部活に所属している2、3年生がパフォーマンスなどして意外と見ていて楽しいものだった。
この日はそのあと何事もなく無事終わり、僕は自宅へと帰った。
ちなみに、生徒会へ入りたいと志願するものがいっぱいいたのは気にしない気にしない。
生徒会へは、生徒会の人たちが推薦して選挙で選ばれた人のみしかなれないらしく、行っても無駄なのだ。
なぜ知ってるかというと、実際に生徒会へ入りたいと志願した幕野内和真くんから聞かされたからだ。
そして、次の日の放課後。
僕はとある部活へ部活見学へ行く。
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