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クラスは4階にある。
なぜ知ってるかというと、玄関先にあったクラス表に書いてあったのだ。
4階にたどりついた僕はさっそく1年3組とわかりやすく表示されてる札?
あの教室のドアの上あたりにある教室名が書かれたやつ。
その表示札がある教室へはいると、すでに人で賑わっていた。
中学からの友達なのか、集まって話してる人もいれば、あいさつ回りをしているひともいる。
ん?まて、あいさつ回りしてる人なんてなかなかいないぞ。
あいさつ回りをしてるのは男子1人で、赤髪の短髪で背も割と大きめ、180はあるだろう。
細身であるががっしりしている。顔はなんとイケメンである。
まあ黙っていても赤髪であるその頭は目立つであろう、そんな人が男女問わず挨拶して回っている。
挨拶して回っているだけでも珍しいことだと思うが、もう珍しさの宝石箱や。
すると、宝石箱こと赤髪君が僕に気づいたのか、笑顔で近づいてきた。
「君、このクラス?おれ、3組クラスになった、幕野内 和真(まくのうち かずま)っていうんだ!君の名前は?」
と、外見どうりの明るさで僕に話しかけてきた。
まくのうちなんて名字も珍しい……本当に宝石箱や。
「僕の名前は、熊野川 夜雨だよ、幕野内君と同じ3組だよ。」
僕は普通の返しでそう答えると、幕野内君は笑って答えた。
「おお!そうかそうか!クラスメートだな!熊野川 夜雨かぁ……珍しさの塊みたいな名前だな。面白そうなやつだ!とにかくよろしくな!」
僕が幕野内君に思った宝石箱と同じようなことをいい、元気よくよろしくと挨拶してきたので、僕もそれに応えた。
すると、このクラスの担任であるであろう若い美人の女性が教室に入ってきて、生徒に席につくように指示を出した。
そして教壇にあがり、先生らしき美人女性は挨拶を始めた。
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