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そう言って晃はある事を思い出した。
「そういえば、リスティア界で俺に真令の言霊を使った後に言っていた言葉ーーー」
「こ、晃、な、なな、何を!?」
「何をって、あの時、俺に言った言葉だよ。ミリアム気絶してしまってちゃんと聞けなかったし」
ミリアムも思い出したようで顔を真っ赤にしながら、上体を後ろに逸らすが晃が笑みを浮かべて詰め寄るが、ミリアムも徐々に冷静さを取り戻して上体を戻すとジト目になる。
「晃、面白がってますか?」
「俺が面白がっているように見えるか?」
しかし、晃は笑みを浮かべながらもミリアムの額に自分の額を合わせる。
「あの時、ミリアムが言ってくれた言葉をもう一度言って欲しい。ちゃんと返事もしたいからな」
「こ、晃、やっぱり覚えているじゃないんですか!!」
顔を赤くして言うミリアムに晃もコクリと頷く。
「本当はちゃんと戦いが終わって俺から言おうって思っていた。先に言われてしまったけれどな」
「・・・だ、だってあの時は、もう会えないかもって・・・思ってしまって」
「そうだな、俺もミリアムに真名を伝えた時にそう思ってた。俺の巫女姉妹だから以前にミリアムだから真名を告げたし、ミリアムだから俺の真名を知っていて欲しいと思った。」
そう言いながら晃はミリアムの手に自分の手を重ねると互いに手を絡め合う。
「ミリアムを愛している。」
「っ・・・晃、私もです。私も晃を愛しています。」
晃とミリアムは互いに顔を寄せ合い唇を重ねた。互いの心が深く重なるのを感じながら二人はゆっくりと離すと二人は顔を見合わせ笑みを浮かべた。
「しちゃいましたね」
「あぁ、しちゃったな」
「ミュリゥに回数とか聞かれそうです。」
「だったら、二回って答えてやれば良い」
「えっ?・・・んっ」
晃の言葉にミリアムは目を見開いたが自分の唇に晃の唇が押し当てられたのを感じ、ミリアムは再び瞳を閉じた。
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