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時を遡り昼過ぎ昼食を取ったミリアムは午前中に引き続き、日本語を覚える為に勉強をしていた。隣にはミュリゥがミリアムと同じように日本語の勉強をしている。晃は知識の共有を行ったが話せるようにしたが、文字を読めるようにはしなかったようだ。
「ミリアムちゃん、朝からずっとでしょ?少し休憩しない?」
「お母様、そうですね。ミュリゥも休憩にしましょうか」
「はーい!!」
休憩になったと同時にミュリゥがミリアムの膝に乗って来たので後ろから手を回してあげると嬉しそうに笑みを浮かべた。
「はい、紅茶よ、ミュリゥちゃんもお茶ね」
「ありがとうございます。」
「ありがとー」
「じゃあ、休憩がてらこれでも見る?」
優姫がミリアム達に見せたのは巨大な本のような物だった。
「お母様、これは?」
「これ?茜、晃、璃菜達が小さい時のアルバムよ。フリーシアちゃんも見ましょう!!」
「はい、これを片付けたら行きます。」
水月綺、陽華、ユベルの三人は街を見て回ると言って出かけて行ったので居るのは、ミリアム、フリーシア、ミュリゥ、優姫、エフィとフィルである。
フリーシアが昼食で使った皿を片付け終えて、リビングに来ると優姫がアルバムを開いた。
そこには晃の姉である茜が生まれた時の写真が貼られて居た。
「茜さんですね。」
「アカお姉ちゃん可愛い!!」
「そうねぇ~、茜はお腹に居た時からおてんばだったのよ。」
そこから茜が動き回る写真等が続いて次のページを開いた瞬間、フリーシアとミリアムの目が輝いた。
「こ、これ、マ、マスター様ですか!?」
「こ、晃が・・・」
フリーシアもミリアムも晃が生まれた時の姿を見て口元を抑えて見悶えていた。
「ふふ、やっぱり好きな人の生まれたては凄く可愛く見えてしまうのね。」
「お兄ちゃん、小っちゃい!!」
そして、ページを捲っていくと次に末っ子の璃菜が生まれた写真が出て来た。三人が揃ってから三人で映っている写真が殆どだった。
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