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交通規制の掛かった地域に入ったと同時にバイクのスピードを上げる。
「晃、次の通りを右です!!」
「あぁ!!」
ミリアムの言う通りに十字路を右折すると前方から此方に向かってくる一般車と思われる車両とバイクらしき物に乗ったマキナが一般車を追いかけているのが視認出来た。
「対象を視認した。」
一般車とマキナを捉えたと同時に擦れ違った為、晃は瞬時にUターンをして、一般車とマキナを追いかける。
「晃、発見したのは良いですがどうやって迎撃を?」
「武器はあるよ。」
晃がメーターの前にあるスイッチを押すと後ろに装着されているボックスからアサルトライフルが出て来た。
「これは?」
「このバイクに積んでいる対マキナ用ハイパワーアサルトライフルだ。マキナの装甲を打ち抜くだけの威力がある。外せば一般車を吹っ飛ばすから外すなよ?」
「と、とんでもない武器じゃないですか!!」
「マキナに当てれば良い、狙い方はリスティア界の銃と一緒だ。右側にセーフティーと単発、三点バースト、五点バースト、フルオートって順番で切り替わる。それで、マキナを打て」
「分かりました。」
ミリアムがハイパワーアサルトライフルを持ちシートの上に片膝を付いてマキナに狙いを定めると晃もバイクの速度を上げながら握っているハンドルを縦にして押し込むと先端が展開し銃口が露わになる。晃はそれを持ち上げて運転しながら狙いを定める。そして、晃とミリアムは同時に引き金を引いた。
二人の銃弾はマキナに直撃し二台のバイクが同時に制御不能となり横転した。晃は横転して不規則に動くバイクを躱して更にスピードを上げてミリアムと共にマキナを打ち抜いていく。
そして、一般車を追いかけていたマキナを全て破壊すると一般車は徐々に速度を落とし始めたので、晃もバイクの速度を落としやがて互いに停止した。
「何と言うか凄い乗り物ですね。」
「あぁ、まさか、俺もこんなに早くこいつの出番が来るとは思わなかったよ」
晃はハンドルを元に戻し、ミリアムもアサルトライフルにセーフティーを掛けて後ろのボックスに納めた。
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