第五章:剣舞

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晃とミリアムの斬撃はみるみるうちにマキナを切り刻んでいくと、再び増援であるマキナが大量に姿を現した。 「晃、何体居ても同じですが、これはキリが無いですね・・・」 「大丈夫だ。こっちも増援が来た」 晃が笑みを浮かべると数台のバイクが此方に向かってくる音が聞こえて来た。 「晃!!」 「晃様!!」 来たのは茜、璃菜、夜華、シン、満の五人であり、晃が作ったチームの一員である。そして、五人はマキナを間合いに捉えると一気にマキナを蹂躙し始めた。 「満、璃菜、支援お願いね!!」 「はい!!」 「うん!!」 満は銃を取り出し璃菜は術符を出して、それぞれ遠距離から攻撃を行うと同時に、夜華、茜、シンがマキナを破壊しながら、晃とミリアムが戦う方へ突き進んでくる。 「茜さんと璃菜さんの戦いは道場で見ましたが他の方も中々、見込みありますね。負けてられないです。」 ミリアムがエンブレスソウルに魔力を込めると刀身が輝きを纏う。そして、ミリアムが斬撃を放つとマキナの半数がミリアムの斬撃によって消し飛んだ。 「なんだ今の?」 「エンブレスソウルの持っている能力の一つです。魔力の刃を形成する事が出来ます。そして、その刃は変幻自在に変化させられます。」 そう言って形成した魔力の刃を鞭のようにしならせ、一気に数体のマキナを切り裂いた。 「なるほどな、この世界では魔力を放つ時には魔素が薄い関係で魔力を消費してしまうが、武器に魔力を纏わせる場合は消費は変わらない。つまり、今のは武器に魔力を纏わせるのと同じ状態だから魔力消費が変わらないんだな?」 「はい、ですが、晃が作ってくれたこの結界なら、魔法もいつも通り使えそうです。」 「増援も来たし、一気に全滅させてしまうぞ!!」 「はい!!」 晃は煌華に炎を纏わせるとマキナを焼き切りながら、空いている左手に魔力を集中するとミリアムも同じように開いている左手に魔力を集中してマキナ達を破壊しながら、マキナ達を一か所に誘導して集めていく。
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