第五章:剣舞

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学校はともかくそれまでの護衛をどうするかだがーーー。 「晃様、意見具申しても?」 「あぁ」 「彼女を私達の部屋にお連れしてはいかがでしょうか?」 「確かにそれなら・・・京伽」 『せやねぇ~、この際、仕方ないから許可するで』 その後、晃達は白亜の盾に移動を開始した。ちなみに緊急ライセンスの効力はマキナとの戦闘が終了して家に帰還するまでとなるのだが、白亜の盾に戻った場合も効力が切れる為、晃の年齢では白亜の盾からバイクに乗って戻る事が出来なくなる。 その為、晃とミリアムは一度、家に戻る事となったので帰宅するとフリーシアが出迎えてくれた。 「マスター様、お帰りなさいませ」 「あぁ、只今、すまないな」 「いえ、マスター様、荷物の方もリビングに準備しておきました」 戻る途中にフリーシアに念話を送り晃の荷物を用意しておくように指示しておいたのだ。荷物を取りに行く為にリビングに入ると泉と優姫も起きており、戻ってきた晃達を出迎えた。 「任務か?」 「あぁ、外に車を待たせているから直ぐに出るよ。」 「そうか。」 「フリーシアちゃんから話は聞いたわ。晃、気を付けてね。」 「あぁ、行ってくる。ミリアム、15時頃に白亜の盾から迎えが来るからその時に合流な」 「はい、また後で」 晃はフリーシアと共に家を出ると茜と璃菜が外で待っていた。 「じゃあ、晃、また後でね。」 「お兄ちゃん、早坂香凛さんに変な事しちゃダメだからね!!」 「するかよ」 そう言って晃はフリーシアと共に車に乗り込むと車は白亜の盾に向かった。 早坂香凛の護衛だが、最初に駆けつけた晃に任せたいとマネージャーと早坂香凛に懇願されてしまったのだ。 流石に異性である早坂香凛と二人になる事は良くないと判断して晃は護衛を引き受ける代わりに使い魔であるフリーシアを護衛として同行させる事を約束して、今に至るのだ。 後で援軍として意見を出した夜華とシンも来てくれると言う事なので、一晩、交代で彼女を護衛する形式となる。 早坂香凛のマネージャーである山根という男は事務所に呼ばれたていると言う事で別れているので、今、この車には晃、フリーシア、早坂香凛とサポーターの者達が居る状態だ。
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